第5回 コメントデータを活用する
難易度 ★★★★
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10月11日から、競馬道OnLineの「コメントデータ」が値下げされる。コメントデータとは、競馬ブック誌に掲載されている、レース後の関係者コメントや「次走へのメモ」をデータ化したもの。競馬道Pro3なら、出馬表から各馬の前走後のコメントを見たり、過去のコメントをキーワードで検索することも簡単だ。これまでコメントデータを利用していなかったなら、これを機会に利用してみてはどうだろうか。そこで今回は、このコメントデータの活用法を探ってみたい。


出馬表の前走コメントで的中率アップ−注目するポイントとは?−
 コメントデータを参考にしたいと思うことが最も多いのは、やはりレース前に予想を組み立てているときだろう。競馬道Pro3では、出馬表から出走各馬の前走時のコメントを一覧表示することができるようになっている。もちろん、各馬の競走馬画面を開けば前々走以前のコメントを見ることもできるが、ポイントを押さえれば前走時のコメントだけでも十分馬券作戦に役立つはずだ。
ビックフリート
9月29日新潟10R・おけさ特別(1着)
前走 京成杯オータムH(4着)後コメント
後藤騎手 久々に乗ったけど馬は良くなっていた。3角でカットされて下がったからね。あれで仕掛けが遅れてしまった。その分ですね。あれがなければ2着はあっただろう。
 
グレードビーナス
9月29日新潟10R・おけさ特別(2着)
前走 燕特別(6着)後コメント
坂井騎手 3〜4角で他馬と接触してハミをガツンと噛んじゃったからね。その分伸びを欠いてしまったよ。距離も1400ぐらいがベストだし……。
 
  例えば、9月29日の新潟10R・おけさ特別では、勝ったビッグフリートの前走コメントが、「あれ(=不利)がなければ2着はあった」というもの。G3・京成杯AHで2着相当。1000万条件なら確勝ものと想像するのは容易だ。2着のグレードビーナスも、やはり前走は不利があったとした上で「距離も1400ぐらいがベスト」。道中で不利を受け、しかも距離不向きで0秒5差の6着なら悪くはないが、ここでは前走の2番人気から大きく人気を落として14番人気に。さらに、ベストの1400mに出走してきたとなれば買わない手はない。コメントデータに注目していさえすれば、馬単4990円は簡単に取れた馬券だ。
9月29日 新潟10R・おけさ特別
1着 4枠8番 ビッグフリート(1番人気)
2着 6枠11番 グレードビーナス(14番人気)
馬連 8−11 4890円
馬単 8→11 4990円

シゲルタイクーン
9月28日10R・朝里川特別(2着)
前走 500万下条件(3着)後コメント
小原騎手 外枠が良かったね。砂を被らず追走できたし、使いつつ慣れも見込めたね。今日でメドは立ったよ。

9月28日 札幌10R・朝里川特別
1着 1枠1番 フォスキアセラーレ(1番人気)
2着 8枠14番 シゲルタイクーン(10番人気)
馬連1−14  9840円
馬単1→14 13160円
  また、9月28日の朝里川特別もコメントデータが大いに参考になったレース。「外枠が良かった」前走で3着に好走したシゲルタイクーンが、今回も引き続き外枠。また、500万条件についても「今日でメドが立った」と語られていいて、このレースでも2着に好走。問題だったのは芝替わり(1走して9着)だが、当時は昇級初戦で休養明け。さらに、「出馬表集計」機能からラストタイクーン産駒は芝1200mに不安がないことも明らかで、これで10番人気なら是非とも買いたいと思えるもの。このように、競馬道Pro3の他の機能と併用することで、より的中に近づけるレースもありそうだ。


・人気や着順などの、数字からは読みとれない各馬の特徴や不利などの具体的な情報が得られる
・他の機能から得たデータと併用すれば的中率はさらにアップ


コメント検索「次は良くなる」−実は2走目が狙い?−

 コメントデータをキーワードから検索することも可能だ。検索機能の利用法とてしまず考えられるのは、最近のデータを検索して前走で不利があった馬や太め残りだった馬をチェック馬に登録する、といったところ。しかし、ここではもう一歩踏み込んで、コメントデータを馬券作戦に活かしてみたい。検索のキーワードは「次は良くなる」。こうコメントされた馬は本当に「次は良く」なっているのだろうか。

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▲【グラフ1】次走・2走後・3走後の勝率/連対率/複勝率

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▲【グラフ2】勝率・連対率の累計
 2走以内に3連複に絡む確率は6割近く!

「次は良くなる」とコメントされた馬の、次走、2走後、3走後の成績を調べてみた。その結果はグラフにある通りで、意外にも次走よりも2走後の方が勝率、連対率ともに高かったのだ。勝率の14.8%は一流騎手に相当し、JRAの現役騎手のうち今年この数字を超えているのは3名のみ。もちろん、このデータから「『次は良くなる』は次の次で狙い」とまでは言えないが、気になる馬がいれば少なくとも2走は追いかけてみるべき。特に3連複の軸には最適で、累計のグラフからもわかるように、「次は良くなる」から2走以内に3連複に絡む確率は60%近くにも達している。
 逆に、もうひとつの成績だったのは3走後で、累計での勝率、3着内率の伸びが鈍っているのは気になるところ。「次は良くなる」から2走追いかけて走らなければ見切ってしまうのが妥当で、中でも馬単のアタマとしてはまず期待できないようだ。

  このように、ひとつのキーワードに注目して探ってみれば、コメントデータ活用する幅は大きく広がることだろう。「力が上」「走る馬」「相手が強かった」「気性が難しい」など、多くのキーワードからその傾向を探ってみてほしい。


・「次は良くなる」は次だけではなく、2走後までは追いかけるべき
・3走後の成績はいまひとつ。2走追いかけてダメならそこで見切ること


今回のまとめ
 レース直前に出馬表から参照するだけではなく、数多くの活用法があるコメントデータ。今回はコメントに含まれる「言葉」に注目したが、視点を騎手や調教師に変えて分析してみるのもおもしろい。いつも強気な人、内容が次走に直結する人、あたりさわりのない話が多い人などタイプは様々。騎手名や調教師名をキーワードにして検索すれば、それぞれの特徴をしっかりと掴めることだろう。
 また、コメントだけではなく、「次走へのメモ」も同様に活用したいもの。客観的な視点で冷静な分析がなされているので、馬券作戦に役立つことも数多い。特に、先々のある若駒に対しての関係者コメントはどうしても甘くなりがち。「次走へのメモ」と併せて参考にしてほしい。
「次走へのメモ」とは
競馬ブックのスタッフによる、出走馬の状態やレースぶりについてのコメント
 もちろん、成績画面から当該レースのコメントデータを読むこともできる。月曜に「負けた〜」と言って沈んでいてはダメ。コメントデータと成績、さらに必要に応じてレースVTRを見るなど、多くの情報と組み合わせて結果をしっかりと分析しておくことも重要だ。
 さて、次回は競馬道Pro3で強化された機能のひとつ、チェック機能を紹介したい。今回のコメントデータに負けず劣らず、様々な活用法がありそうだ。
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文/浅田知広
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